• 2012.04.12

A cognitive linguistic analysis of the English imperative

with special reference to Japanese imperatives

著者名: 高橋英光
文学研究科教員:
<主要目次紹介>
Chapter 1 Introduction
Chapter 2 Observing English imperatives in action
Chapter 3 The meaning of the English imperative
Chapter 4 Accounting for some of the findings and the choice between imperatives and indirect directives
Chapter 5 Mixed imperative constructions: Passive, progressive, and perfective imperatives in English
Chapter 6 Conditional imperatives in English
Chapter 7 English imperatives in concessive clauses
Chapter 8 Japanese imperatives
Chapter 9 Conclusions and prospects

内容紹介

命令文は「他者に何かを命じる文」と単純に思われがちですが、実際には情報を聞き出す、巧みに会話の主導権を取る、相手の注意を喚起する、会話を円滑に進める、相手に親密さを伝える、など多彩な目的に使われます。世界のすべての言語に命令文がありますが、それはヒトが社会的動物であることの証です。本書を読むと英米人がいかに命令文を巧みに使っているか、そして日本語の命令文との共通点・相違点がわかります。

著者からのコメント

 本書は16年あまりの年月をかけた私のライフワークで認知言語学の観点からの世界初の包括的英語命令文の研究です。命令文が聞き手に行使する力を数値化する六パラメター分析という装置を作り、命令文を含む大小様々な指令表現の使い分けの原則を提示しました。この研究により「命令文は無礼」という定説の誤りが明らかになりました。
 と書きますとすんなり研究が進んだかのようですが、実際は失敗と試行錯誤の連続でした。本書を何とか世に出せたのはひとえに貴重な助言を下さった国内・国外の研究者仲間のおかげです。とりわけ本書の裏表紙に推薦文(quote)を書いて下さった認知言語学の創始者で長年の師匠・友人であるロナルド・ラネカー先生(元国際認知言語学会会長・カリフォルニア大学サンデイエゴ校)にはいくら感謝しても足りません。今後も英語という世界の学問の共通語で最先端の研究成果を発信し、同時に言語の魅力と大切さを日本語でも伝え続けるが私の使命と考えます。
 いずれ本書の日本語訳を出す予定ですが、日本語のダイジェスト版で読みたい方は高橋英光 (2014)「英語の命令文—量的分析と質的分析—」エネルゲイア(ドイツ文法理論研究会機関誌)第37号,1-17、をご覧頂ければ幸いです。なお『英語年鑑』2014年度版(研究社出版)には元日本英語学会会長・中島平三先生(学習院大学)が「統語論・意味論・形態論の研究」p.39の中で本書の紹介記事を書いて下さっています。
<受賞図書>
★2013年度(第5回)日本英語学会賞の受賞対象図書
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★平成24年度(第46回)市河三喜賞の受賞対象図書
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<国際学術誌等に掲載された本書の書評>
☆(2013) Functions of Language 20(1), by Bernard De Clerck, pp. 145-155
☆(2014) Linguistics 52-3, by Daniel Van Olmen, pp.864-869.
<全国誌に掲載された本書の書評>
☆(2013) English Linguistics 30-2, by Hideki Mori, pp. 752-764.