• 2013.03.29

生物という文化

人と生物の多様な関わり

著者名: 小杉 康, 立澤 史郎, 橋本 雄, 武田 雅哉, 蔵田 伸雄, 佐藤 淳二, 千葉 惠, 和田 博美, 池田 透(編著)
文学研究科教員:
<主要目次紹介>
はじめに

第Ⅰ部 歴史・文学の中の人と生物
第一章 縄文土器造形に見る‘ヒト-動物関係’の始まり……小杉 康
第二章 日本最古のテーマパーク?――奈良公園に見る人とシカの関係史……立澤史郎  
第三章 生きた唐物……橋本 雄 
第四章 ありふれた〈動物〉は、いかにしてただならぬ〈怪物〉になるか……武田雅哉
  
第Ⅱ部 哲学・思想における人と生物
第五章 木は法廷に立てるか――生物を尊重するとはどういうことか……蔵田伸雄  
第六章 動物たちの孤独……佐藤淳二  
第七章 博物学者アリストテレスとダーウィン……千葉 惠  
第Ⅲ部 現代社会における人と生物
第八章 人間の幸福と動物の幸福――動物実験者の立場から……和田博美  
第九章 外来生物のはなし――人間がもたらした生態系への新たな脅威……池田 透  
おわりに  
図表一覧  
執筆者紹介

内容紹介

文明の発達によって人間社会が多様化すると、生物との関係も、食う・食われるといった単純な関係から、さまざまな形態へと進展を見せ、現代社会ではペットが人間生活の中で重要な役割を果たす一方で、動物の福祉などについても盛んに議論されるようになってきています。文学や歴史の中での人と生物の関係性の研究に加えて、学問分野においても、考古学では動物考古学という分野が確立され、心理学の中でも人間の学習研究に動物を用いる動物心理学が発展するなど、生物学・生態学の分野だけではなく、人文・社会科学の中でも人と生物の諸関係は広く研究対象とされるようになってきました。

執筆者の専門は、考古学、歴史学、文学、思想、哲学、倫理学から、心理学、地域科学にまで及ぶ広範な領域にわたります。これらの分野は、一見すると接点が少ないように見えますが、人間の営みと関わっているという点では共通しています。それぞれの執筆者は、専門分野からみた人と生物の関わりについて、具体例を提供しながらわかりやすく解説しています。本書を通じて、人と生物の関わりの多様な諸相について、より深い理解が得られるようになれば幸甚です。

(北大文学研究科ライブラリ7)